慶應義塾

【開催報告】州首相が祝辞。ドイツ・ザールラント大学との学術交流シンポジウム『KEIO-TAGE 2026-AIと法』(2026.06.09-12)

開催日

2026.6.9(火)-2026.6.12(金)

開催場所

その他

ドイツ ザールラント大学

2026年6月9日から12日にかけて、ドイツ・ザールブリュッケン(ザールラント州都)にあるザールラント大学において、学術交流シンポジウム『KEIO-TAGE 2026-AIと法』が開催されました。本塾は1988年にザールラント大学との交流協定を結んで以来、教員・学生の交流を行うだけではなく、隔年でシンポジウムを開催してきました。

今回本塾からは、訪問団長である佐藤拓磨教授(法学部)をはじめ、三上威彦名誉教授、井田良名誉教授、オステン・フィリップ教授(法学部)、芳賀雅顯教授(法務研究科)、石塚壮太郎教授(法学部)、薮中悠准教授(法学部)が参加しました。本シンポジウムについては、ザールラント大学側の代表者であるアンネマリー・マトゥーシェ=ベックマン教授のウェブサイト(https://www.uni-saarland.de/lehrstuhl/matusche-beckmann/keio-tage.html)だけでなく、地元紙であるザールブリュッカー新聞でも告知がなされ、『AIと法』というテーマを含め、当地での注目度が伺えました。

本シンポジウムは、学生や一般参加者も聴講可能であり、多岐にわたる法分野から「AIと法」について充実した報告がなされ、「AIと法」に関する実践や課題についてフロアとの活発な議論が交わされました。

オステン教授報告の様子
芳賀教授報告の様子
藪中准教授報告の様子

シンポジウム開催にあたって、州首相であるアンケ・ガブリエレ・レーリンガー氏が本シンポジウムを訪れ、祝辞を述べてくれました。レーリンガー氏は、ザールラント大学で法学を学んだ弁護士であり、連邦参議院議長も歴任したドイツ社会民主党(SPD)の非常に有力な政治家の一人です。これは、マトゥーシェ=ベックマン教授の尽力とともに、本塾とザールラント大学との交流の長年にわたる積み重ねが形になって表れたものといえます。その様子は地元紙でも大きく報道されました。ザールラント州における本塾とザールラント大学との交流の重要性を示しているといえるでしょう。紙面では、石塚教授による日本のAI法制における基本権保護の欠如についての報告も紹介されています。

滞在中は、そのほかにも様々なプログラムが実施されました。ザールラント州上級裁判所のトーマス・ヴァイテン裁判官や、ザールラント州議会のダグマー・ハイプ副議長を表敬訪問し、ザールラント州のユネスコ世界遺産であるフェルクリンゲン製鉄所を訪れました。

シンポジウム終了後の集合写真

また本シンポジウムの開催に合わせて、前回2024年に本塾で開催されたSAAR-TAGE(https://www.keio.ac.jp/ja/law/news/20240906-1/)での報告を収めた書籍(邦題:『法による危機の克服』)が刊行され、ドイツ側共編者のマトゥーシェ=ベックマン教授から日本側共編者の佐藤教授に、出来立ての本書が手渡されました。本塾からは、佐藤教授、三上名誉教授、井田名誉教授、芳賀教授、石塚教授、金美紗専任講師(法学部)が寄稿しています。

 

Annemarie Matusche-Beckmann / Takuma Sato (Hrsg.), Bewältigung von Krisen durch das Recht: Japanisch-Deutscher Rechtsdialog, Verlag Alma Mater, 2026.

書影
共編者のマトゥーシェ=ベックマン教授と本塾の佐藤教授

『KEIO-TAGE 2026』は盛会のうちに幕を閉じ、本塾とザールラント大学との交流のさらなる発展を期待させるものとなりました。次回の学術交流シンポジウム(SAAR-TAGE)は、2028年に東京で開催される予定です。