慶應義塾

【開催報告】第12回 慶應-スタンフォード Webinar(2023.01.14開催)

開催日

2023.1.14(土)

開催場所

その他

2023.02.27

第12回 慶應-スタンフォード Webinar

2023年1月14日(土)に、第12回 慶應-スタンフォード Webinarを開催しました。今回のテーマは、「Stem Cells and Development of Model Animals」でありました。Stanford School of Medicine, Department of Anesthesiology, Perioperative and Pain Medicine(SLDDDRS)、慶應義塾大学医学部生理学教室、Keio University Yagami Data Security Labが主催し、KGRI、一般社団法人ライフサイエンス・イノベーション・ネットワーク・ジャパン (LINK-J)、科学技術振興機構 (JST)が共催しました。ウェビナー形式で約100名の参加がありました。

先ず、Ronald G. Pearl教授(Stanford University; Chairman, SLDDDRS Stanford)と岡野栄之教授(慶應義塾大学医学部生理学教; Head of International Advisory Board of SLDDDRS)がOpening Remarksを行い、この慶應-スタンフォード Webinarの意義についての説明と、本Webinarは「Stem Cells and Development of Model Animals」というテーマで様々な動物実験モデル(ショウジョウバエ、ハダカデバネズミ、クラゲ)を用いた組織恒常性や老化に関する最新の知見と技術の発表が行われる旨の説明がありました。

引き続き、3名の演者による講演が行われました:

基調講演1では、スタンフォード大学のLucy Erin O'Brien先生が、ショウジョウバエの腸を用いたモデルについて、死細胞が周りの細胞に与える影響や分子機構を調べることで増殖・退縮を調節し、ショウジョウバエの腸における組織恒常性モデルについて紹介されました。

基調講演2では、熊本大学の三浦恭子先生が、最長寿げっ歯類ハダカデバネズミ(デバ)における炎症応答減弱を介した化学発がん耐性の発見と、その分子機構の一端としてNecroptosis誘導能の欠損について紹介されました。またデバ特有の老化細胞死とその分子機構についてもお話されました

Short Talk 1では、東京大学薬学系研究科の中嶋悠一朗先生が、刺胞動物のクラゲCladonema pacificum(和名:エダアシクラゲ)をモデルとした研究について紹介されました。触手切断後の再生芽が、損傷応答に特異的な増殖細胞で供給されることから、一部の脊椎動物の付属肢再生との類似性や再生芽供給メカニズムの収斂進化の可能性についてお話しされました。

パネリストおよびaudienceから活発な質疑応答も行われました。岡野栄之教授とPeter Kao教授(Stanford University; SLDDDRS Stanford)がClosing Remarksを行い、今回のWebinarについての総括が述べられました。